「新聞の編集後記って、何を書けばいいの?」「短いスペースにうまくまとめられない」と悩んでいる中学生も多いのではないでしょうか。
編集後記は、記事の内容をくり返す欄ではなく、新聞を作った人だからこそ書ける気づきや思いを伝える場所です。
難しい言葉を使わなくても、新聞を作った目的、作業中に感じたこと、読んでくれる人へのひと言を順番に考えれば、自然で読みやすい文章に仕上がります。
この記事では、中学生の新聞編集後記に書く内容やまとめ方、テーマ別の例文をわかりやすく紹介します。
50~100字程度の限られた文字数でも、気持ちが伝わる編集後記を作るヒントを見つけてみてください。
この記事でわかること
- 新聞編集後記に書くとまとまりやすい内容
- 「新聞について伝えること・感じたこと・最後のひと言」の書く順番
- 学級新聞などテーマ別に参考にできる編集後記の例文
- 50~100字程度で読みやすく整えるコツ
中学生の新聞編集後記には新聞作りを振り返った内容を書く

中学生の新聞編集後記には、どんな新聞を作ったのか、作るなかで何を感じたのか、次にどうしたいのかを短くまとめます。
記事そのものの内容をくり返す場所ではなく、新聞作りに関わった人の視点で、完成までを振り返るのがポイントです。
読んだ人が「この新聞はどんな思いで作られたのかな」と感じ取れるように、自分たちにしか書けない気づきを入れると、あたたかみのある編集後記になります。
新聞の概要・作った感想・今後の展望を入れる
編集後記には、まず新聞のテーマや取り上げた内容を簡単にふれ、そのあとに制作した感想を書きます。
さらに、次の新聞作りで挑戦したいことや、読者に伝えたい思いまで添えると、まとまりのよい振り返りになります。
たとえば、学校行事を特集した新聞なら、「行事の様子を多くの人に伝えたいと思って作った」という制作の目的を示せます。
そこへ「取材をして初めて知ったことがあった」「写真選びに時間がかかった」といった感想を加えると、実際に作った様子が伝わりやすくなります。
最後に「次回はより多くの人の声を集めたい」のような前向きな一言があると、読み終えた印象も明るくなります。
| 入れる内容 | 考えること |
|---|---|
| 新聞の概要 | 何をテーマにし、どんなことを伝えようとしたか |
| 作った感想 | 大変だったこと、楽しかったこと、心に残ったこと |
| 今後の展望 | 次に工夫したいこと、読者に届けたい思い |
すべてを大きく広げて書く必要はありません。
一つひとつを短くても自分の言葉で入れることが、自然な編集後記につながります。
取材や編集で印象に残った出来事を題材にする
何を書けばよいか迷ったときは、取材や原稿作り、写真選びなどで印象に残った場面を思い出してみましょう。
新聞作りでは、普段は気に留めない出来事や、友達の意外な考えにふれる機会が生まれます。
そのときに感じた驚きや難しさは、編集後記の題材にぴったりです。
たとえば、インタビューで相手がていねいに答えてくれたこと、締め切り前に協力して作業を進めたこと、見出しを考え直して記事が読みやすくなったことなどが挙げられます。
出来事は目立つものでなくても大丈夫です。
「質問の仕方で答えの内容が変わると気づいた」「写真一枚で記事の印象が変わった」のように、制作中に得た学びを書けば、新聞作りをしっかり振り返っていることが伝わります。
- 取材相手の話から新しく知ったこと
- 記事の内容を確認するときに気をつけたこと
- 写真やイラストを選ぶ際に悩んだこと
- 仲間と相談して決めたこと
- 完成した新聞を見て感じたこと
印象に残った出来事を書くときは、出来事の説明だけで終わらせず、そこから何を感じたのかまで考えるのが大切です。
自分の気持ちや気づきが加わることで、記事本文とは違う編集後記らしさが生まれます。
特別な出来事がないときは工夫や気づきを書く
取材で大きな出来事がなかった場合でも、編集後記に書くことがないわけではありません。
新聞を読みやすくするために工夫したことや、作業を通して気づいたことに目を向けてみましょう。
たとえば、見出しを短くして内容が伝わりやすいようにした、記事の順番を考えた、誤字がないか何度も確認したといったことも立派な振り返りです。
こうした工夫は目立ちにくいものの、新聞の完成度を支える大切な作業です。
「読む人のことを考えて取り組んだ」という視点を入れると、編集後記の内容に深みが出ます。
また、作る前と作った後で気持ちが変わったことを書いてもよいでしょう。
たとえば、最初は新聞作りが難しそうだと思っていたけれど、役割を分けて進める大切さがわかった、というような気づきです。
特別なエピソードを探そうとしすぎず、自分が実際に考えたことや工夫したことを思い返すと、無理のない内容にまとまります。
編集後記は3つの要素を順番につなげるとまとまりやすい
中学生の新聞編集後記は、「新聞について伝えること」「作って感じたこと」「最後のひと言」の3つを順番に書くと、自然にまとまります。
書く内容をあらかじめ分けておけば、何を書けばよいかわからなくなりにくく、短い文章でも伝わりやすい編集後記になります。
最初に新聞のテーマや作った理由にふれ、次に作業中の気づきを書き、最後に読んでくれる人への言葉で締めくくる流れがおすすめです。
話の順番が決まっているだけで、文章全体にまとまりが生まれます。
| 順番 | 書く内容 | 考えるときのポイント |
|---|---|---|
| 1 | 新聞の内容や目的 | どのような新聞を作ったのかを短く伝える。 |
| 2 | 取材や編集で感じたこと | 大変だったこと、印象に残ったこと、学んだことを選ぶ。 |
| 3 | 読者への言葉や次回への意欲 | 読んでほしい気持ちや、これから取り組みたいことを添える。 |
新聞の内容や目的を短く紹介する
はじめに、どのようなテーマで新聞を作ったのかを一文で伝えます。
ここでは詳しい説明を書きすぎず、読者が編集後記を読む前に新聞の全体像をつかめるようにすることが大切です。
たとえば、学校行事についてまとめた新聞なのか、地域の人への取材を中心にした新聞なのかを示すと、後に続く感想も理解されやすくなります。
新聞の内容を紹介するときは、「何について取り上げた新聞か」が伝わる言葉を選びましょう。
テーマが広い場合は、特に力を入れた内容を一つだけ挙げると、文章がぼやけません。
-
学校生活について伝える新聞を作った。
-
地域で働く人への取材をもとに新聞をまとめた。
-
行事の思い出が伝わるように、写真と記事を選んだ。
この部分は、編集後記の土台になる場所です。
説明を長くするよりも、次の感想につながる内容を簡潔に置くと読みやすくなります。
取材や編集を通して感じたことを書く
次に、新聞作りの途中で感じたことや気づいたことを書きます。
編集後記らしさが出やすいのはこの部分なので、自分の言葉で素直に振り返ることを意識しましょう。
取材、記事を書く作業、見出しを考える作業、写真を選ぶ作業などから、特に印象に残った場面を一つ選ぶと書きやすくなります。
「大変だった」で終わらせず、その経験を通してどう考えたのかまで書くと、内容に深みが出ます。
たとえば、話を聞く難しさを感じたなら、相手にわかりやすく質問する大切さに気づいたことにつなげられます。
記事を短くまとめることに悩んだなら、伝えたいことを整理してから書く必要があると学んだ、と表せます。
-
作業中に心に残った場面を思い出す。
-
そのときに感じたことを言葉にする。
-
そこから気づいたことや学んだことを加える。
感想は立派な言葉にしようとしなくて大丈夫です。
自分が本当に感じたことをもとにすると、無理のない自然な文章になります。
読者への言葉や次回への意欲で締めくくる
最後は、新聞を読んでくれる人への言葉や、これからに向けた気持ちで締めくくります。
終わりの一文があることで、編集後記が途中で終わったように見えず、読み終えたあとの印象も整います。
読者への言葉を書く場合は、新聞を通じて知ってほしいことや、楽しんで読んでほしい気持ちを短く伝えるとよいでしょう。
次回への意欲を書く場合は、今回できなかったことや、今後もっと工夫したいことにふれます。
前向きな言葉で締めくくると、新聞作りに取り組んだ気持ちが伝わりやすくなります。
-
この新聞を通して、行事の思い出を感じてもらえたらうれしい。
-
これからも、読んだ人に伝わりやすい記事を書けるように工夫したい。
-
次の新聞作りでは、取材した人の思いをもっとわかりやすく伝えたい。
3つの要素をすべて長く書く必要はありません。
それぞれを一文ずつつなげるイメージで考えると、伝えたいことを整理しながら編集後記を組み立てられます。
書き出しは新聞作りの目的や完成した感想から始める

編集後記の書き出しに迷ったら、「どんな思いで新聞を作ったか」または「完成してどう感じたか」から始めると、自然に書き進めやすくなります。
最初の一文で新聞作りの場面が伝わるため、読む人も編集後記の内容をつかみやすくなります。
書き出しは難しい表現にする必要はありません。
自分たちが作った新聞の内容や作業中の出来事に合う言葉を選ぶことが大切です。
たとえば、次のような始め方があります。
| 書き出しの種類 | 向いている新聞 | 伝えやすいこと |
|---|---|---|
| 内容の紹介から始める | 行事や学級の出来事を伝える新聞 | 何を読んでほしいか |
| 完成した感想から始める | 協力して作った新聞や初めての新聞 | 作り終えた気持ち |
| 取材中の気づきから始める | インタビューや調査を中心にした新聞 | 取材を通して知ったこと |
新聞のテーマや、自分がいちばん印象に残ったことに合わせて選ぶと、書き出しとその後の文章がつながりやすくなります。
内容の紹介から始める書き出し
新聞で取り上げた出来事やテーマを短く紹介して始める方法は、新聞の内容を読者にすぐ知ってもらいたいときに向いています。
特に、学校行事、部活動、地域の出来事などを扱った新聞では、読み手が「どんな新聞なのか」を想像しやすくなります。
書き出しでは、記事の内容を細かく説明しすぎず、中心となる話題だけを一つ選びましょう。
- 体育祭の思い出を伝えるために、この新聞を作りました
- 今回は、文化祭で活躍した人たちを紹介する新聞にしました
- 学校生活の中で見つけた工夫を、みなさんに伝えたいと思いました
「紹介する」「伝える」「知ってもらう」などの言葉を使うと、新聞を作った目的が伝わりやすくなります。
ただし、見出しや記事本文と同じ説明をそのまま並べると、編集後記らしさが薄く見えることがあります。
内容の紹介に、自分たちの思いを少し加えることを意識するとよいでしょう。
たとえば、「文化祭の記事を集めました」だけで終わらせず、「文化祭でがんばった人たちの様子を伝えたいと思い、記事を集めました」と書くと、作り手の気持ちが伝わります。
完成した感想から始める書き出し
新聞が完成したときの率直な感想から始めると、やわらかく親しみやすい編集後記になります。
「完成してうれしかった」「思ったより時間がかかった」など、作り終えた瞬間に感じたことを思い出してみてください。
大げさな言葉よりも、自分らしい感想のほうが中学生らしい自然な文章になります。
- 新聞が完成して、ほっとしました
- みんなで協力して一つの新聞を作ることができ、うれしく思います
- 記事や写真を並べ終えたとき、達成感がありました
完成した喜びを書く場合は、何がうれしかったのかを少しだけ続けると、印象に残りやすくなります。
たとえば、「完成してうれしかったです」よりも、「何度も記事を見直したので、完成してうれしかったです」と書くと、取り組んだ様子が伝わります。
反対に、思うように進まなかったことがあった場合も、落ち着いた表現にすれば書き出しにできます。
「作るのは大変でしたが、最後まで仕上げられてよかったです」のように、前向きな気持ちでまとめると読みやすくなります。
完成した感想から始めるときは、気持ちだけで終わらず、そのあとに新聞作りで印象に残ったことを続けると、内容にまとまりが出ます。
取材中の気づきから始める書き出し
インタビューやアンケート、調べ学習をした新聞なら、取材中に気づいたことから始める書き方もおすすめです。
取材を通じて初めて知ったことや、相手の話を聞いて印象に残ったことは、編集後記ならではの内容になります。
新聞の記事では事実を中心に伝え、編集後記では取材した自分が感じたことを短く添えると、役割を分けやすくなります。
- 取材をして、準備を支える人がたくさんいることを知りました
- 話を聞く中で、みなさんが行事に強い思いを持っていると感じました
- 調べてみると、身近な場所にも知らなかった工夫が多くありました
取材中の気づきを書くときは、相手の発言を必要以上に変えたり、想像だけで気持ちを決めつけたりしないようにしましょう。
「私はこのように感じた」「話を聞いてそう思った」のように、自分の受け取り方として表すと自然です。
また、取材の苦労を最初に書く場合も、読んだ人が場面を思い浮かべられる言葉を選ぶとよいでしょう。
「質問を考えるのは難しかったですが、話を聞くうちに知りたいことが増えました」と書けば、作業の様子と気づきの両方を伝えられます。
書き出しを決めたあとに言葉が続かなくなったら、その一文に「なぜそう思ったのか」を一つ足すだけでも、編集後記の形になりやすくなります。
中学生らしい自然な編集後記の例文
編集後記は、新聞作りを通して感じたことや、読んだ人に伝えたい思いを自分の言葉で書くと自然に仕上がります。
かっこよく見せようと難しい表現を選ぶよりも、実際にあった出来事とそのときの気持ちを短く書くことが大切です。
ここでは、新聞のテーマ別にそのまま参考にできる例文を紹介します。
学級新聞の編集後記の例文
学級新聞では、クラスで過ごす毎日の様子や、友達の意見を取り上げることが多いでしょう。
みんなで取り組んだことや、記事を作る中で気づいたクラスのよさを書くと、あたたかい印象になります。
たとえば、次のようにまとめられます。
「今回の学級新聞では、クラスのみんなに好きな行事について聞きました。
同じ行事でも楽しみにしている理由がそれぞれ違い、改めて一人ひとりの考えを知ることができました。
これからも、みんなが読んで少し楽しくなる新聞を作りたいです。」
もう少し短く書くなら、次の例も使えます。
「記事を集める中で、普段はあまり話す機会のない友達の考えも知ることができました。
クラスのよさが伝わる新聞になっていたらうれしいです。」
学級新聞では、特定の人だけを大きく取り上げすぎず、クラス全体への思いを添えると読みやすくなります。
学校新聞の編集後記の例文
学校新聞では、学校全体に関わる出来事や先生への取材、部活動の紹介などを扱う場合があります。
取材や調べ学習を通して知ったことを中心に書くと、記事本文とは違う自分らしい一言になります。
「今回、学校行事について先生に話を聞きました。
行事が成功するまでには、多くの人が準備をしていることを知りました。
新聞を読んだ人にも、行事を支えている人たちの思いが伝わればうれしいです。」
部活動を紹介した新聞なら、このような書き方もできます。
「部活動を取材して、練習中の真剣な表情と、休けい時間の明るい雰囲気の両方が印象に残りました。
写真だけでは伝わらない努力も、少しでも感じてもらえたらと思います。」
学校新聞では、取材に協力してくれた人への感謝を一文入れても自然です。
ただし、取材相手の言葉や考えは、聞いた内容から離れないように気をつけましょう。
修学旅行新聞の編集後記の例文
修学旅行新聞の編集後記には、見学先で学んだことや、班で行動した思い出を書く方法が向いています。
楽しかったという感想だけで終わらせず、印象に残った場面を一つ選ぶと内容が伝わりやすくなります。
「修学旅行では、実際にその場所を訪れたことで、事前学習では気づかなかったことをたくさん知りました。
特に、ガイドさんの話を聞いて、建物や町並みにも大切な歴史があると感じました。
今回学んだことを、これからの学習にも生かしたいです。」
班行動について書く場合は、次のような表現も使えます。
「班で予定を確認しながら行動することは思っていたより難しかったですが、声をかけ合って無事に見学することができました。
みんなで協力した時間が、特に心に残っています。」
修学旅行の出来事は多くなりやすいため、編集後記では一番伝えたい学びや思い出を一つにしぼると、まとまりが出ます。
行事新聞の編集後記の例文
体育祭や文化祭、合唱コンクールなどの行事新聞では、当日の熱気や準備期間の気づきを書くとよいでしょう。
結果だけではなく、そこまでにあった努力や周りとの関わりに触れると、中学生らしい素直な文章になります。
「体育祭では、競技をしている人だけでなく、応援や係の仕事をがんばっている人の姿もたくさん見られました。
取材をして、みんなで行事を作っていることを改めて感じました。
最後まで協力するクラスの姿が印象に残っています。」
文化祭新聞には、次のような例文が使えます。
「発表の準備では、意見がまとまらないこともありましたが、話し合いを重ねて本番を迎えることができました。
当日は多くの人に見てもらえて、準備を続けてよかったと思いました。」
行事が終わったあとの新聞では、できたことだけでなく、その中で感じたことを書くと印象に残ります。
「優勝できてうれしかったです」だけでも気持ちは伝わりますが、「練習を続けた仲間と喜べてうれしかったです」とすると、場面がより思い浮かびやすくなります。
編集後記は50~100字程度を目安に簡潔にまとめる

中学生の新聞の編集後記は、50~100字程度を目安にすると、紙面のバランスを取りやすくなります。
限られたスペースでも、伝えたいことを一つにしぼれば、短くても気持ちの伝わる文章になります。
まずは書きたいことをそのまま書き出し、最後に文字数に合わせて整える方法がおすすめです。
文字数が少ないときのまとめ方
50字前後しか書けないときは、出来事を細かく説明するよりも、一番印象に残ったことと、そのときの気持ちを選びましょう。
「何があったか」「どう思ったか」の二つが入るだけでも、編集後記らしくまとまります。
たとえば、取材した内容をすべて紹介する必要はありません。
記事を作る中で気づいたことや、班で協力した場面など、一つのテーマに決めると書きやすくなります。
| 文字数の目安 | 書き方のポイント | 文章のイメージ |
|---|---|---|
| 50字前後 | 出来事と感想を一つずつ入れる | 短く素直に伝える |
| 70字前後 | 取り組みの様子も少し加える | 気づきまで書ける |
| 100字前後 | 工夫したことや今後に生かしたいことも入れる | 読みごたえが出る |
50字程度にまとめる例は、次のようになります。
「取材では緊張しましたが、話を聞くうちに新しい発見がありました。新聞作りを通して、伝えることの難しさを感じました。」
もう少し短くしたい場合は、似た意味の言葉を重ねないようにするとよいでしょう。
「取材で新しい発見があり、伝えることの難しさを感じました。」
このように、一文に一つの内容を入れると、短い編集後記でも読みやすくなります。
- 伝えたい出来事を一つ選ぶ
- そのときに感じたことを書く
- 似た内容の言葉を省く
- 声に出して読んで、不自然な部分を直す
長くなった文章を削るポイント
100字を超えてしまったときは、大切な内容まで消すのではなく、なくても意味が通じる部分から見直します。
特に、出来事の説明が長くなっている場合は、場所や時間、細かな順番を省いても問題ありません。
編集後記は報告の中心ではないため、記事本文に書いてある内容をくわしく繰り返さないことも大切です。
削りやすい表現には、次のようなものがあります。
| 長くなりやすい表現 | 整えた表現 |
|---|---|
| とても大変だったと思いました | 大変でした |
| みんなで協力することができました | みんなで協力しました |
| 私は今回の新聞作りを通して | 新聞作りを通して |
| たくさんのことを学ぶことができました | 多くのことを学びました |
同じ意味の言葉が続いていないかを見るだけでも、文字数は減らしやすくなります。
たとえば、「とても楽しく、すごくよい思い出になりました」は、気持ちは伝わりますが少し言葉が重なります。
「楽しい思い出になりました」と整えると、すっきりした印象になります。
また、「~することができました」を何度も使うと文章が長く見えやすいため、「~しました」に変えられないか確認してみましょう。
ただし、無理に短くして気持ちが伝わりにくくなるなら、少し文字数が増えても大丈夫です。
読み手が自然に読めることを優先して、紙面に収まる長さへ整えるのが安心です。
新聞内での掲載位置と見せ方
編集後記は、新聞の最後に読まれやすいため、紙面の右下や下部に置くと自然にまとまります。
記事の途中に入れるよりも、見出しや写真の近くを避けた空いたスペースに小さくまとめると、全体が見やすくなります。
掲載する場所は、新聞の形式や先生からの指定がある場合は、それに合わせましょう。
見せ方を整えるときは、次の点を確認してみてください。
- 「編集後記」または「編集を終えて」などの小見出しを付ける
- 本文より少し小さめの文字で、読みやすい大きさにする
- 文章を詰め込みすぎず、前後に少し余白を取る
- 複数人で担当した場合は、必要に応じて担当者名を添える
手書き新聞なら、枠線で囲むだけでも編集後記の場所が分かりやすくなります。
枠を目立たせすぎるより、細い線や小さなイラストを使って、記事全体になじませると上品な印象です。
最後に紙面全体を見て、編集後記だけが長すぎたり、文字が小さすぎたりしないかを確認しましょう。
内容と見た目の両方を整えることで、新聞を読んだあとの余韻が残る締めくくりになります。
編集後記は記事本文や感想文とは役割が異なる
編集後記は、新聞作りを終えた立場から、制作中に気づいたことや読者に伝えたい一言を添える欄です。
記事本文のように事実を詳しく伝えたり、感想文のように自分の気持ちを中心に書いたりするものではありません。
それぞれの役割を分けて考えることで、新聞全体にまとまりが生まれます。
| 種類 | 主な目的 | 中心になる内容 |
|---|---|---|
| 記事本文 | 読者に出来事や調べた内容を伝える | 事実、取材内容、数字、説明 |
| 感想文 | 体験から感じたことや考えたことを伝える | 自分の気持ち、印象、学び |
| 社説 | テーマについて意見を示し、考えるきっかけをつくる | 主張、その理由、呼びかけ |
| 編集後記 | 新聞作りを振り返り、紙面を締めくくる | 制作の気づき、苦労、読者への一言 |
記事本文との違い
記事本文は、読者がテーマを理解できるように、調べた事実や取材で分かった内容を分かりやすく伝える部分です。
たとえば地域のお祭りを扱う新聞なら、開催日時、会場、行事の内容、関わった人の話などが記事本文の中心になります。
書く人の気持ちよりも、「何があったのか」「なぜ行われているのか」を正確に伝えることが大切です。
一方で編集後記には、記事に入りきらなかった制作の裏側や、新聞を作って感じたことを書けます。
「取材前は知らなかった工夫に気づいた」「見出しを考えるのが難しかった」といった内容は、編集後記に向いています。
記事の内容そのものを繰り返すのではなく、記事を作った人の視点を添えると、役割の違いがはっきりします。
- 記事本文:お祭りで行われる行事や参加者の声を伝える
- 編集後記:参加者の話を聞いて、お祭りを支える準備の多さに気づいたことを書く
編集後記で取材内容に触れる場合も、細かな説明をもう一度並べる必要はありません。
読者が記事を読んだあとに、「この新聞はどのような思いで作られたのだろう」と感じたときの答えになる文章を意識するとよいでしょう。
感想文との違い
感想文は、本を読んだことや行事に参加したことなどをきっかけに、自分が感じたことを掘り下げて書く文章です。
自分の経験と結び付けながら、心に残った場面や考えの変化を丁寧に伝えることができます。
そのため、「私はとても驚きました」「これからは自分も行動したいです」といった気持ちを詳しく書いても自然です。
編集後記にも感想は入りますが、中心になるのはあくまで新聞制作を振り返ることです。
気持ちだけを長く書くよりも、「何を担当したか」「どんな点に気を配ったか」「作ってみて何を学んだか」を短く結び付けると、編集後記らしくなります。
- 感想文:見学先で働く人の姿を見て、自分の将来について考えた
- 編集後記:見学先の方の話を正確に伝えるため、聞いた内容を何度も確認した
「楽しかった」「大変だった」だけで終わると、どの活動にも使える印象になりやすいです。
そこで、楽しかった理由や難しかった場面を一つだけ添えると、自分たちが作った新聞ならではの言葉になります。
感想をまったく入れない必要はありませんが、新聞作りとのつながりが見えるように書くことがポイントです。
社説との違い
社説は、一つのテーマに対して新聞としての意見を示す文章です。
身近な環境問題や学校生活の課題などについて、「このように考えたい」「こうした工夫が必要ではないか」と主張し、その理由を伝えます。
社説では、読者がテーマについて考えられるように、根拠を挙げながら意見を組み立てることが大切です。
編集後記は社説のように強い主張を述べる欄ではなく、新聞を締めくくる短い振り返りの欄です。
社会や学校について考えたことに触れる場合でも、新聞作りを通して得た気づきとして穏やかにまとめると役割に合います。
- 社説:ごみを減らすために、学校でも分別しやすい仕組みを考えたい
- 編集後記:ごみについて調べる中で、普段の分別を見直すきっかけになった
社説はテーマに向けた意見、編集後記は制作を終えた振り返りと考えると、書き分けやすくなります。
迷ったときは、「この一文は新聞の記事について伝えているか、それとも新聞を作った経験について伝えているか」を確認してみてください。
後者が中心になっていれば、編集後記として自然にまとまりやすいでしょう。
読みやすく子どもっぽく見えない文章に整えるコツ

編集後記を落ち着いた印象に整えるには、短くわかりやすい言葉で、自分たちの経験を素直に伝えることが大切です。
難しい表現で飾るよりも、読んだ人が内容をすぐ理解できる文章のほうが、丁寧で読みやすい仕上がりになります。
書き終えたら少し時間を置き、第三者の目で読んだつもりで見直してみましょう。
一文を短くして難しい言葉を避ける
一文が長すぎると、何を一番伝えたいのかがわかりにくくなります。
特に「そして」「しかし」「~ので」などを何度もつなげると、文章が長くなりやすいため注意が必要です。
一文には一つの内容を入れるつもりで区切ると、自然で読みやすい文章になります。
| 整える前 | 整えた後 |
|---|---|
| 取材では緊張して質問をうまく言えなかったけれど、相手の方がやさしく答えてくださったので、最後まで取材を続けることができてよかったです。 | 取材では緊張して、質問をうまく言えない場面もありました。 相手の方がやさしく答えてくださり、最後まで取材を続けられました。 |
| 新聞を作成する過程において、多様な意見を総合的に勘案する必要性を学習しました。 | 新聞を作る中で、いろいろな意見を聞く大切さを学びました。 |
少し難しく聞こえる言葉を使うと大人っぽく見えるように感じるかもしれませんが、無理に使う必要はありません。
普段の自分では使わない言葉は、意味がずれたり、文章だけが浮いたりすることがあります。
自分の言葉で無理なく書けているかを基準に選ぶと、背伸びをしすぎない読みやすい文章になります。
苦労や失敗は前向きな気づきにつなげる
取材が思うように進まなかったことや、記事を何度も書き直したことは、編集後記に書いてよい内容です。
ただし、困った出来事だけで終えると、読後の印象が少し重くなることがあります。
苦労したことのあとに、その経験から気づいたことや次に生かしたいことを添えると、前向きにまとまります。
-
取材の時間が短く、聞きたいことをすべて質問できなかった。
-
→ 事前に質問を整理しておく大切さに気づいた。
-
見出しがなかなか決まらず、何度も考え直した。
-
→ 短い言葉で内容を伝える難しさを知った。
-
意見が分かれて、紙面の構成を決めるのに時間がかかった。
-
→ 相手の考えを聞きながら話し合うことの大切さを感じた。
「大変だった」で終わらせず、「だからこそ学べた」とつなげると、落ち着いた印象になります。
反省を書く場合も、自分や誰かを強く責める言い方は避け、次に役立つ発見として表現するとよいでしょう。
内輪だけに伝わる話題を避ける
編集後記は、制作に参加していない人も読む可能性がある文章です。
仲のよい友達だけにわかる呼び名や、説明のない出来事を書くと、読者が内容を想像しにくくなります。
たとえば「いつもの○○事件」や「○○ちゃんの名言」のような表現は、身内には楽しくても、ほかの人には伝わらないことがあります。
どうしても印象に残った出来事に触れたい場合は、誰が読んでもわかるように短い説明を加えましょう。
「休み時間の話し合いで意見がまとまらず困った場面もあった」のように書けば、特定の人だけに向けた文章になりにくくなります。
また、特定の人の失敗や発言を目立たせる書き方にも気をつけたいところです。
個人の話題よりも、「班で協力したこと」「みんなで工夫したこと」に視点を広げると、やさしく読みやすい後記になります。
誤字脱字と内容の重複を見直す
文章の内容がよくても、誤字や抜けている文字があると、急いで書いた印象になってしまいます。
完成直後は間違いに気づきにくいため、声に出して読む、または時間を置いて読み直す方法がおすすめです。
声に出すと、不自然に長い部分や同じ言葉の繰り返しにも気づきやすくなります。
-
新聞の題名や取材先の名前に間違いがないか確認する。
-
「しました」「しました」が続きすぎていないか確認する。
-
同じ内容を別の言い方で繰り返していないか確認する。
-
主語と述語がつながっているか確認する。
-
句読点が少なすぎず、読みやすい位置にあるか確認する。
特に、書き出しと最後で似た感想を繰り返していないかは、見直したいポイントです。
伝えたいことを一つにしぼれていれば、短い文章でも印象に残ります。
「読んだ人に伝わるか」を最後の基準にして整えることが、子どもっぽく見えない編集後記への近道です。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 編集後記には、新聞作りを振り返った内容を書く
- 「新聞について・感じたこと・最後のひと言」の順にするとまとまりやすい
- 書き出しは、新聞を作った目的や完成した感想から始める
- 実際にあった出来事と、そのときの気持ちを自分の言葉で書く
- 文字数は50〜100字程度を目安に、伝えたいことをしぼる
- 記事本文や感想文とは役割が違うことを意識する
- 一文を短くし、わかりやすい言葉で整える
編集後記は、新聞を完成させるまでに考えたことや感じたことを、読んでくれる人へそっと届けるための欄です。
立派な言葉を選ぼうとしなくても、「取材をして新しい一面を知った」「みんなで協力して完成できてうれしかった」といった素直な気持ちがあれば、十分に伝わります。
まずは印象に残った出来事を一つ選び、新聞のテーマ、気づき、最後のひと言の順に書いてみてください。
書き終えたら声に出して読み、不自然な部分を整えると、読みやすくあたたかい編集後記に仕上がります。